ロックと能楽と散歩

「バカらしくも愛しき 煩わしくも愛おしき この世界」 日常と非日常

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「芸術の秋」自然と芸術の調和 薪能に思う。

寒くなったかと思えば、日中暑かったり。

昨日は、寒暖差かアレルギーか、くしゃみ止まらず。

植物も時期を間違えたり、疲れている方が多い気がします。

私も、書きたいことがあるのに頭が働かず…。

 

とはいえ、秋といえば

「芸術の秋」です。

先日、久しぶりに薪能に行ってきました。

 

飛鳥山薪能

能楽はもともと神社などで行われていました。

現在では、能楽堂や劇場、市民ホールなどでも公演が開催されています。

 

秋は侘び寂びを感じる季節。

能楽公演も、最も開催が多い時期。

この季節を肌で感じながらの舞台、やはり神社や自然が似合います。

また、薪能より時空を超えタイムスリップしたような感じを覚えます。

 

勿論外なので、寒すぎて鑑賞に集中できないかった経験も以前あります。

それも自然の風景。

今回の公演は多少の肌寒さ。

心地よい風が吹いていました。

番組

火入れ式

狂言 磁石  シテ 野村万作 (人間国宝)

能 小鍛冶  シテ 宝生和英 (宝生流宗家)

 

今回、私の座席位置は舞台まで離れていて一部見えないこともあり

演者の所作というより、音と能楽の芸と自然の調和も楽しむことにしました。

 

現代では、野外だと自動車が走る音などが少し気になってしまうのは残念。

ただその中にも、日常と異なる時間が静かに流れる。

能楽は少し薄暗い照明で自然を感じる空間が格別です。

 

秋は侘び寂び、物悲しさを感じる季節。

 

秋を感じにくい今日ですが、芸術から季節を思うのもいいかもしれませんね。

地域の公演は、初めて鑑賞される方も多いかと思います。

能楽に興味を持つ方が増えてくれることを願います。

 

野村万作さんの至芸

芸の道を極めた方を拝見すると、例え理由がわかずとも凄いことだけは感じたりします。

それは、その芸道にあまり触れてこなかった人が目にしても。

人間国宝と言われる方々は、この凄さなのだろうと思います。

存在感やオーラがあるという域は超えていて、自然であるけど真似できない。

 

今回の薪能では、狂言野村万作先生がシテ(主役)でした。

万作先生は、舞台上にないものを観客に見せることができる方。

能楽は、現代劇と違い舞台セットや小道具も最低限です。

こちらが、内容とある程度の知識を持ち想像することで、成り立つ部分があります。

ゆっくりした時間が流れるのですが、ただ「ぼー」としていると置いて行かれます(笑)

この時間こそが、夢の中の出来事のような日常と離れた異空間。

この物語に、多くの観客をさっと誘えるのが芸を極めた方なのでしょう。

 

万作先生の舞台を拝見すると、これが至芸というものなのだと実感します。

そして、今年の文化勲章に7名の中に万作先生が選ばれました。

 

万作先生は仰います。

狂言は第一に美しくなくてはならず、面白さや笑いはそのあとに来ると考えている。

受章が決まったことは青天の霹靂だが、

私に狂言を教えてくれた祖父と父もあの世で喜んでくれていると思う。

NHK NEWS WEBより引用

 

 

狂言は美しくなくてはならない。

これは、息子の萬斎さんにも受け継がれています。

萬斎さんの所作の美しさに見惚れ、私は狂言に興味を持ち能楽が好きになりました。

 

能楽公演は、秋と春の開催が多いですが、一年を通し行われています。

能楽は敷居が高そうと思う方もいらっしゃるかと思いますが

私のような者も伺っていますので懸念しなくても良いかと思います。

 

芸の道は極めていらっしゃる方を拝見できるのは、嬉しいことです。

私の好きなロックも能楽も、実際その場所で体感できる幸せを感じています。

 

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