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「バカらしくも愛しき この世界」 日常と非日常

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King Gnu『硝子窓』MV公開。世界観に浸る

先日、King Gnu『硝子窓』のMVが公開されました。

この曲は映画『ミステリと言う勿れ』の主題歌。

MVはメンバーたちは登場せず、人形劇仕立てのキャラクター。

これは、ドラマ版同作品の主題歌『カメレオン』のMV続編なのです。

いや〜。

King Gnuってすごい。

映像作家のOSRINさんすごいな〜。

と言うことで、短い時間ですが世界観に浸ってみます。

 

カメレオン


www.youtube.com

モカワ映像にこだわるOSRINさんの作品。

少し不気味だけど、愛らしさもあるキャラクター。

キャラクターは操り人形になっていてノスタルジックで物悲しさがあります。

アンバランスに見える男女のキャラクター。

男性側の想いを描いたのが

この『カメレオン』と言われています。

 

突き止めたい

叶わない

君の正体は

迷宮入りの

難解なミステリー

 

心変わり色変わり

軽やかに姿を変えたのは

悲しいほどの夕暮れ

僕の知らない君は誰れ

『カメレオン』歌詞より引用

有名になってしまった彼女に相応しい姿を望む一心で、

彼は我を失い悲劇へと向かってしまいます。

黒い何かは、彼女を優しく包み。

白い鳩と彼を彩る花は、エンディングへと。

黒い何かは、形に捉われない何ものでもない姿。

ただ、彼女を優しく抱きしめることができる存在。

もしかしたら、彼は姿には捉われない

愛しい彼女を包み込む

理想の自分になれたのかもしれません。

 

硝子窓


www.youtube.com

 

彼女を優しく包んでいた黒い何かと、

彼女が彼に渡した花々が

天へ去っていくところから始まります。

彼女はタクシーに乗っていて車は先を急ぎます。

彼女は、ただただ彼を思って。

時間が経過したのか、彼女が時間を進めたのか、別世界へと向かったのか。

彼女は手にしたお金も、幸せの象徴の鳩のブローチを引き換えにしても

彼の元に行くことを望みます。

 

鳩のブローチを引き換えにしたタクシーには羽が生え

空へ向かっていく。

異空間へ。

そこには、彼の姿が。

彼と再会することができた彼女。

彼らと共にしていた犬も、二人の再会を喜びます。

 

ねえ お願い高速を飛ばして

悲しみの向こう側まで連れてってよ

今日だけは総てに糸目は付けないの

硝子窓に映るあなたはわたし

他人事では居られないあなたはわたし

 

独りでは成り立たない

煩わしき愛おしいこの世界

『硝子窓』歌詞より引用

この歌詞ですべてが表現されているような気がします。

 

 

物語から一歩引いた視点でこのMVを見てみると、

CGや技術的なことはわかりませんが、

いろんなところが実に手が込んで作られています。

 

また、このMVは楽曲も映像もどちらもバランスよく意識に入ってきます。

どちらが主張してしまうことなく。

MVなので楽曲があっての世界観なのですが、

曲の持つ愛しさや、大切なものを失う悲しさも。

そう見ていると、人形劇という作品の良さが活きてきます。

 

短編映画を見ているような気分で楽しめる作品です。

まだ見ていない方は、ぜひご覧いただきたいです。

 

まとめ

今回はKing Gnu のMVを見た感想を書きました。

King Gnuの凄さの一つに、知識が豊富で

幅広いジャンルの芸術文化に対するリスペクトがあると思います。

11月29日、4年ぶり4枚目のアルバムが発売されます。

なんと21曲入り。

こちらの2曲も収録のようです。

来年にはドームツアーが予定されています。

チケット取れなさそうですが、またライブ行きたいなと思いながら

アルバム発売が待ち遠しいです♪

 

tsukiyo-sampo.hatenablog.com

 


 

 

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