ロックと能楽と散歩

「バカらしくも愛しき この世界」 日常と非日常

MENU

「能を読む」には時間がかかるが、面白さを実感する。

寒暖差が激しいこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

私が能楽に興味を持ち始めて約十年。

最近、改めて「能」の面白さを実感しています。

 

野村萬斎さんの所作や佇まいの美しさに魅力され、

萬斎さんを見たくてあちこち狂言を鑑賞。

当時は、狂言と一緒に行われる能も見ても

勉強嫌いだった私にはほど遠い存在でした。

 

ただ、何故か能の雰囲気と音と色彩が好きでした。

ということで、「能を読む」話です。

 

 

平家物語を読みなおす

まず、今年に入り「平家物語」を読み直しました。

能の典拠は「伊勢物語」「源氏物語」「平家物語」などがあるのですが

200以上ある能の曲(演目)の中でも「平家物語」からのものが40曲以上と多いのです。

 

日本史に縁遠かった私には

読んだつもりでも、なんだか全然頭に入っていなくて…

勿論、読み易いのから入ります。

 


 

そして、その後にYou Tubeで「平家物語」のあらすじを見ると

日常の会話にしてくれているので、話が繋がってきます。

中田敦彦さんの「You Tube大学」面白いですよね(笑)


www.youtube.com


www.youtube.com

これとは別の北条政子の回がとてもインパクト大でした(笑)

 

能のあらすじ本を見直す

平家物語」の大まかな流れを知ってから

平家物語の怪 能で読み解く源平盛衰記」を読みました。

 

ちなみに、パーラーヒルトップの長い待ち時間はこの本を読んでいました。

honto.jp

 

また、昨年伺った東京都町田市の武相荘

白洲正子さんは幼き頃から能のお稽古をされていて、能の本も多く出版。

白洲正子さんの本は「謡曲 平家物語」を読みました。

buaiso.com

 

謡曲 現代語訳を読み込む

我が家にある現代語訳の本をとにかく読んでみます。

改めて読んでみると理解が深まります。

 

わからない事がわからない状態から、

わからない事がわかる状態になり

現代語訳をいくつか読むうちに繋がってきます。

 

現代語訳は図書館で読んだり、こちらのサイトがおすすめです。

www.the-noh.com

 

謡本 を読んでみる

ここまできたら、意味がわからなくても

「謡本」を口に出して読んでみました。

なんとなく、この事かと思う箇所と疑問が出てきました。

疑問は調べて公演へ。

 

ちなみに「謡本」とは

能の台本に謡曲のお稽古用に譜がついたもの。

「謡本」流派によってことなり、公演会場などで購入できます。

図書館には、詞章(台本 符なし)とあらすじ、現代語訳の記載の本が

置いてある所が多いのです。

 

いざ、鑑能。

予習、読み込みをして鑑能(能楽鑑賞)したところ

「能ってなんて面白いのだろう」 

と今更ながらに思いました。

謎解きのような発見というのですかね。

まとめ

読み込みをしなくてもいいのですが、全くですと睡魔に襲われやすいかも(笑)

読み込めば謡だけ(セリフや歌)ではなく、所作や装束などの意味が繋がり

実際にはない風景も想像しやすくなる。

 

考えてみれば、ライブだって曲を知らなくても

アーティストの凄さや感動したり共感したりと楽しめますが

曲を知っていた方が絶対的に楽しいし、

歌詞の意味を知っていた方が思入れも深くなりますよね。

読み込み予習した方がより楽しめますが、

とはいえ、なかなか時間が…ということも多いと思います。

 

最近では解説や字幕がついた公演も多く行われています。

都内近郊の方でしたら、千駄ヶ谷にある国立能楽堂での定例公演が

座席前に字幕付いていておすすめです。

先日伺いましたが、外国人の方も見かけました。

字幕は英語も対応です。

 

春と秋は季節がら公演数も多いので

季節を感じながら日本の伝統芸能に触れてみるのはいかがでしょうか。

 

www.ntj.jac.go.jp

 

私は次に伺う公演まで、読み込み予習しようと思います♪