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エレカシ35アリーナツアーを振り返る

最近、暑かったり肌寒かったりですが、もう5月も後半ですね。

楽しくも慌ただしい上り下りのエブリディ3、4月はあっと言う間に過ぎ一ヶ月。

何故、楽しくも慌ただしかったかといいますと、3月末で勤めていた職場を去り4月より新しい職場へ。

業種も環境も大きく異なり、愚痴さえ出ないくらい疲れ果てる週末。

そんな中、私を支えてくれていたのは、エレファントカシマシのアリーナツアーでした。

エビバデ(エレカシファン)以外の友人知人には飽きれられましたが、今回初めて全公演参加いたしました♪( ´θ`)ノ

 

さてさて前置きは良いとして、WOWOWで3月21日デビュー記念日公演の模様が配信中ということもあり、改めてツアーで感じたことを書きたいと思います。


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35周年継続すること

浮き沈みの激しい芸能界35年間音楽を続けることは、並大抵の努力ではなかったと思います。

エレカシはレコード会社との契約が切れることを幾度か経験。

それを乗り越え、その度に宮本さんは苦悩した末にヒット曲を生み出しています。

 

私がファンになる以前のエレカシに対するイメージは、

「今宵の月のように」と

「俺たちの明日」は

連想しますが、ジャンルで言うならロックと言う印象は全くありませんでした。

ファンになりエレカシの存在は大きく変わり、楽曲は私の宝物になりました。

人は(私は)勝手なものです(°_°;)

 

宮本さんは何かのインタビューで、

「飽き性な自分が続けてきたのは音楽だけ」

と言っていました。

 

いやいや。音楽を続けてきたことが、すごいのですよね。

 

しかも、当時の時代背景もありますが、年代で音楽の方向性が全く異なります。

「悲しみの果て」

以前の曲は宮本浩次にしか歌うことができない楽曲です。

圧倒され、目を離せない、身体を動かすことさえ忘れてしまう。

歌を表現するではなく、もうその事が今起きているように歌うのですよね。

その場にワープしているというか。

 

また、これらの曲を宮本さんは当時のまま現在56歳の宮本浩次で歌っています。

どういうことかといいますと、若さゆえと思われる危うさヒリヒリ感はそのまま、数十年前に作られた曲という時代を感じさせない。

これは、宮本さんの表情にも表れていて、10代のようなキラキラした目をしたと思うと渋さを感じさせる顔をしたり、また悪戯好きの少年のような顔でお茶目をする。

表情も豊で、身体の動きも全身で表現します。

目を離すと何をしているかわからなく、座席が遠くても双眼鏡で追えません(笑)


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宮本浩次の苦悩と逆境の強さ

35年バンドとして音楽を継続してこれた背景は、宮本さんの苦悩の末に生まれた楽曲。

逆境への強さと、メンバーとの絆があってこそです。

宮本さんは本当に逆境には強く、期待に全身で応えてくれる方です。

アリーナツアー中、空席が目につく会場もあったのですが、こういう時こそいつもより盛り上げてみせる。エビバデもこれに応える。

満員の会場では、キレッキレの動き。

と言っても、常に全力なのでいつの公演でもその時々の魅力に溢れています。

だから、同じセトリだとわかっていても、何度も足を運びたくなってしまうのです^_^


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メンバーとの絆

エレカシのメンバー4人は同級生で、4人中の3人は中学生から、1人は高校生からの付き合いです。

私も子供の頃からの親友がいますが連絡はとったり取らなかったりなので、ずっと共に仕事をするとなればいろんな事があったでしょう。

辛いこと思いがうまく伝わらないことも多くあったでしょうね。

でも、誰一人も辞める事なく続けてきた。

お互いのことを信じて、深い信頼関係と絆があってこそですよね。

宮本さんがギターの石森敏行さんにちょっかい出してるような場面が良くあるのですが、信頼できる相棒だからなのですよね。

それでも、何もなかったようにギターを弾き続ける石森さんも長年の間柄だからですね。

 

宮本浩次こそロック

今回のアリーナツアーは多少舞台演出などありましたが、エレカシは基本少ない方だと思います。

それは、ライブでの世界観を出すものが、演出する舞台装置や照明や衣装などではなく宮本さんの歌、動きパフォーマンス、メンバーとの演奏にあるからです。

また、宮本さん自身から放たれる熱が、後ろ姿からも感じられます。

今回のツアーでアリーナ席で拝見した際は、花道で歌う後ろ姿からも強いパワーを感じました。

私が初めてエレカシのコンサートに行ったのは、2019年1月新春ライブ日本武道館

ステージから向かって右端後方から見た宮本さんは常に前重心で戦いを挑んでいるかのように、エビバデに歌を届けようとしていました。

 

それから、私の生活は宮本さんとエレカシの歌と共にあり、なくてはならない存在です。

私は以前、ロックと聞くと視覚で捉えてから聴覚で感じていたように思います。

宮本さんもその気迫や熱量という意味で視覚から衝撃は随一ですが、視覚が先行ではなく視覚も聴覚も同時。

仮に、視覚を意識していなかったとしても、見ないわけにはいかない歌声と言いましょうか。

それは、魂の叫びや思いを観客に最大限に届けようとしている姿勢。

それが出来る方だからではないでしょうか。


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35周年という魅力

人は誰しも歳を重ね老いていきます。

この歳を重ねることは、虚しいもありますが、経験となりそれが魅力となります。

それは、歌や演奏の技術的なことから、様々な経験で得てきた現在の人間性

それから生まれる楽曲などが挙げられます。

宮本さんは元々、歌の上手さは誰もが知るところですが、数十年前のライブ映像を見ると断然今の方が声が出ています。

以前は、ヘビースモーカーだったからなのかもしれませんが、「みんなに歌を届けたい」と言う思いと「歌が好き」と言う思いからなんでしょうね。

また、以前耳の病気をしたこともあり現在の自身の歌とパフォーマンスがいつまで継続できるかと言う不安も多少なりともあると思います。

だから、いつも今できる全力で届けたい。

また、メンバーはそれを承知しているから支えたい。


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彼らを見ていると、歳を重ねることは素敵なことだなと思います。

 

そして、何より宮本さんは「花」がある方です。

以前ソロで初登場、生放送の音楽番組に出演の際かなり緊張されていたそうです。

その番組では、演奏前も司会者の後ろに座って待機していたのですが、緊張が伝わってくるくらい顔色が悪くエビバデは心配でしかありませんでした。

しかしそこはプロ。

歌前のトークと演奏となればいつもの宮本さん。

考えてみれば、50歳を過ぎて新しい挑戦であるソロ活動を始めたのもすごいことです。

歳を重ねると、新しいことってなかなか大変ですよね。

そして、宮本さんはそれを成功させ、新たな宮本さんの魅力を開花した。

ソロ開始頃から参加している私でもわかるくらい、ファンは増えたと思います。

 

辛いこと悲しいこと不安なことがあっても、彼らがいるから彼らの今後活躍を見たいから、明日も頑張ろうと前を向いていけます。

 

楽しいこともいっぱいもらってます。

ちなみに今回のアリーナツアー、ボッチ参加は一箇所のみでした。

実は、あまり名阪方面は得意ではなかったのですが、関西エビバデさんとご一緒できてコンサート自体は勿論のこと非常に充実した休日を過ごしました。

エレカシが繋いでくれた縁に感謝です。

 

さてさて、今後の活動は?

来月12日は宮本さんの57歳のお誕生。

Birthday Concert 「my room」が開催されます。

miyamotohiroji.com

その後は、ソロやエレカシでフェスへの参加は予定されてます。

新曲やツアーなど期待しながら、コンサートに参加できるように仕事と節約をして行こうと思います٩( 'ω' )و

 

 

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