ロックと能楽と散歩

「バカらしくも愛しき 煩わしくも愛おしき この世界」 日常と非日常

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能の印象 昭和~令和

以前にも書いた能のイメージ。

能に親しんでいない方は、敷居が高い、動きが遅い、眠くなるなどといったところだろう。しかし、これは能という芸能の識別がついて、多少は知っている人のイメージだ。それよりもっと以前、私が子供の頃に能という伝統芸能を理解していなかった頃に、メディアから得た能のイメージを書きたい。

そう、私はなぜだか子供の頃に見たテレビドラマなどで能が関わっていたものを思い出した。

 

まず、『ヤヌスの鏡

祖母による厳しい折檻により二重人格になってしまう主人公。その折檻をする祖母の部屋には能面が飾られていた。


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次に、映画『天河伝説殺人事件

映画の主題歌である関口誠人が歌う『天河伝説殺人事件』。それと同曲である『二人静』は中森明菜のヒット曲。私はまだ子供だったので、映画自体は見ていない。印象的なCMと、中森明菜の歌番組出演のイメージが強かった。

この頃の能のイメージは、今よりはるかに怖いものだった。亡霊であるから、その雰囲気は間違ってはいないものなのだか、幽玄であり敷居が高く子供心には怖いイメージでしかなかった。能の詞章と言うより能面=怖いもののイメージであった。


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それに対し、今年放送されていた『俺の家の話』はクドカンコメディということもあり、とても親しみやすかったのではないだろうか。ちなみに、この作品ギャラクシー賞を受賞している。この作品を見て能を見てみたいと思った人も多いようだ。能楽好きとしてはとても嬉しい。しかし、コロナ禍で公演数が減少して興味を持った人がすぐ演能を目にする機会が少ないのも現実。

お知らせ|TBSテレビ:金曜ドラマ『俺の家の話』

 

子供心には怖かった『天河伝説殺人事件』の能のイメージ、あの時代の大人には受けた印象は違ったかもしれない。本編映像を観たくなった。 

能の幽玄な世界を崩さないように敷居は低くせず、親しみやすくするのは難題であっただろう。それを、見事にこなした『俺の家の話』は優れた作品であったと思う。


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しかし、昭和~令和時代で能の対外的イメージもかなり変化していったのではないだろうか。私は、子供の頃には怖かった能面も能楽好きなった今は、能面は友達ぐらいの気持ちでいます(笑)