ロックと能楽と散歩

「バカらしくも愛しき この世界」 日常と非日常

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2年前の思い出と、七夕に願う

ちょうど今から2年前、私は初めて音楽を聴いて涙を流すほどの感動をした。

それまで、音楽だけではなくどんな芸術に触れても感激はしても、心揺さぶられるほどの感動をすることはなかった。よく友人などに、映画鑑賞や読書や音楽を聞いて涙を流すくいの感動したという話を聞いても、全くその意味が理解できなかった。自分は冷たい人間なのかなとさえ思ったことがあった。

2019年7月6日,7日 日比谷野外大音楽堂

2年前、2019年7月6日と7月7日、日比谷野外大音楽堂エレファントカシマシのライブが行われた。

私は、幸いにも7日のチケットを取ることができた。6日も仕事が休みだったから、友人と野音の外で聞こえる音を聞きに行く、所謂「外聞き」をすることにした。

6日に早めに周辺でうろうろしていたら、リハーサルの音が聴こえてきた。リハの音でもワクワクした。開演近くになると私と同じくチケットの取れなかった外聞きの人がたくさんいて驚いた。皆さん、たとえ全く姿は見えなくても、エレカシの生の音を聞きたいのである。仕事終え遅れてきた友人が合流。姿は見えないが、エレカシの生演奏に触れ私たちを含め外聞きエビバデも幸せな気分だった。


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翌日7日、一人で早めに会場に向かった。家を出たときから小雨がパラついていた。気分が高揚していたからか、何だか勝手に大雨にはならず雨は上がると思いこんでいた。念のため、フードの付いたポンチョに鞄が濡れないように、ゴミ袋だけ持っていった。

野音の最寄り駅に着き地下鉄ホームから地上に出ると、雨はさっきより強くなっていた。ちょっと嫌な予感。そう雨は、止むことなくずっと降り続いた。

開場して降り続く冷たい雨の中座席で開演を待つ。そんな雨の中、しっとりと始まった一曲目『シグナル』この曲を聞いて心が震えた。なんだか宮本さんの強い決意が伝わってきたような気がして、降り続く雨の中私の頬に涙がつたっているのを感じた。


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その後も、雨は止まずむしろ時折強くなった。しかし、こうなってくると宮本さんはあえて自ら雨に濡れに行って全力で歌を届けようとしてくれる。雨の中の『かけだす男』は似合いすぎました。この様子は、2日ともDVDに収録されているのだが、どちらの日もそれぞれの良さがあり見ごたえがあります。


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7月とはいえ、冷たい雨に打たれ凍えるほど身体は寒かったのですが、とても心はあたたかい気持ちになった。きっと風邪をひくだろうと思っていたが、心のあたたかさが勝ち翌日からも元気に過ごせました。

この2年前の野音から、更にエレカシと宮本さんに夢中になっています。そして、辛いこと悲しいこと元気がないとき、いつも彼らの音楽に助けられています。エレカシと宮本さんの曲に出会っていなかったら、乗り越えられずにいたことばかりだったと思います。だから、彼らの音楽に会えたことの幸せに感謝しています。

 ロッキンオンジャパンフェス開催中止

本日、来月8月に開催を予定していた「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の中止が発表された。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021開催中止に関して、皆さんにお伝えしたいこと | ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021 (rijfes.jp) 

私は行く予定はなかったが、音楽好きな人間として生の音楽を体感できる場が、中止に追い込まれてしまうのは悲痛な思いである。音楽は人の心を救います。その機会が奪われてしまうのです。こんな時代だからこそ、心に栄養が大切なのです。現在、たくさんの人が集まることが懸念されるのは仕方ないことですが、5月に行われた同主催のフェスも主催側も来場される方も感染予防対策をしっかり守り何事もなく行われたそうです。

私が先日行った、宮本さんのソロライブも観客のエビバデはルールを守り誰も声援はあげていませんでした。

 

本日は七夕。梅雨時期の湿度の高い曇り空。

短冊に願い事は書けませんでしたが、文化や芸術、音楽が規制なく楽しめる世の中に一日も早くなりますよう願います。