七月七日は七夕です。
他の節句に比べて、ロマンチックで切ない気持ち。
七夕といえば、織姫と彦星の物語。
織姫と彦星は恋人ではなく夫婦だそうです。
切なくロマンチックですが、引きさかれてしまった夫婦。
能にも運命に引き裂かれた夫婦の物語があります。
織姫と彦星の物語と、能『清経』について書きたいと思います。
織姫と彦星の物語
働き者の織姫と彦星。
来日も来日も働いてばかりでは可愛そうだろうと、神様が繋いでくれた二人の仲。
ところが、働き者だった夫婦となった二人は働くことをやめて、遊んで暮らすようになります。
その様子を見た神様が怒り、二人を会えなくさせます。
ところが、会えなくなった二人は悲しみに暮れ働こうとしません。
真面目に働くのであれば、年に一度七月七日だけ会わせてもらえるようになります。
そして、二人は真面目に働くようになりました。
能『清経』
『平家物語』清経のお話です。
清経は平家の滅亡を予感し絶望すると、入水してしまいます。
残された妻は亡き夫の清経に会いたいと願い、妻の枕元に亡霊となって現れた清経。
二人は再会を喜びますが、妻は生きて再会の約束を果たせなかった清経のことを責めます。
まとめ
愛しい人にまた会いたい。
愛する二人の絆。
愛別離苦。
その愛を知らなければ、楽しい時間も苦しい想いもしなかった。
と、今日はちょっとだけ空を眺めながら、思ってみたり。
今宵は、織姫と彦星は会えそうですね。