よく「オシャレは足元から」と聞きますね。
私が以前ハマっていたのは「靴」です。
伝統的な作りの高級紳士靴が好きでこだわっていました。
特にヨーロッパ、フランスの靴が好きです。
フランスの靴や文化が好きなことから、何度かフランスに旅行し言葉も学びました。
残念ながら今はほとんど覚えていませんが…。
最近は、靴から離れていますが、上質で良いモノは色褪せませんね。
ということで今回は「好きなフランス靴」🇫🇷です。
Roger Vivier (ロジェ・ヴィヴィエ)
婦人画報HPより引用
こちらはレディースのラグジュアリーシューズブランド。
バックルがアイコン。
現在は日本国内にも店舗が有ります。靴の他に、バックや小物類も扱っています。
Roger Vivierとは
1937年シューズメーカーで靴職人としての経験を積んだロジェ・ヴィヴィエ氏がアトリエ兼ブティックをパリでオープン。
1953年にはイギリスの女王エリザベス2世の戴冠式用シューズを手がけ、長年にわたりクリスチャンディオールなど数々のトップブランドのシューズデザイナーとしてその実力と名声を積み上げました。
1998年、ロジェ ヴィヴィエ死去。2003年より後任としてブルーノ・フリゾーニがクリエイティブディレクターを、2018年からはゲラルド・フェローニが務めています。
印象的で美しいヒールを多く誕生させたヴィヴィエ。
私がもっとも好きなのは、1959年に発表したこの「ショックヒール」
曲線のラインの美しさはヴィヴィエだから出来た作品と言えるのではないでしょうか。
Roger Vivier HPより引用
ヴィヴィエとの出会いとフランス旅
私は靴の勉強をしていた際に、婦人靴は足が痛くなるので好きではありませんでした。
そんな時に、靴の情報誌で知ったロジェ・ヴィヴィエの記事。
デザインを見て衝撃を受けました。
ラインがとにかく美しい。
その時は既に、ヴィヴィエ氏は他界されていましたが、デザイナーが変わった現代でもその美しいデザインやヒールは受け継がれています。
もう何年も前の話ですが、一人で行った2度目のパリ。
私はドキドキしながら、パリのデパートでヴィヴィエの靴を購入しました。
その後、どうしてもヴィヴィエ氏が作った靴を見たくて、またフランスへ。
パリから南に向かうTGVに乗りリヨンに向かい、そこから電車とバスに乗り、ロマンにある靴の博物館まで行きました。
今考えると、英語もフランス語もよくわからない私一人、スマホもない時代によく辿り着けたと思います。
博物館最寄りのバス停で下車する際、バスの運転手さんに場所を聞くと、乗客が私一人だったからか、なんとそのままバスで案内所まで乗せて行ってくれました。おかげで案内所ですぐ場所を教えてもらい、迷うことなく博物館に到着。運転手さんの優しさ嬉しかったな。
ちなみに、今ではナビがないと近場でさえ迷います(苦笑)
■ロマン靴博物館
■Roger Vivier公式
J.M. Westion (ジェイエム ウエストン)
三越伊勢丹オンラインストアHPより引用
こちらは日本ではフランスの高級紳士靴ブランドとして知られています。
国内でも数店舗あり、紳士靴と同じ作りで品数は少ないながらも婦人靴も扱っています。
また、サイズ展開が豊富でしっかりした製法で作られたいるところから、最初は革が固いのを慣らしていくことで最高の一足になります。
J.M.Westionとは
J.Mウエストンは、1891年エドゥアール・ブランシャールにより設立されたフランスの老舗シューメーカー。
革なめしと革加工の歴史深いフランス・リモージュ地方に作られた男性・女性用の靴工場から始まりました。新たな技術を積極的に取り入れつつ、伝統的な職人の手作業による靴づくりを現在でも変わらず続けています。
お気に入りのウエストン
フランス旅行の際、伝統的なイメージの強いウエストンの靴に興味がなかったのですが、国内で縁があり購入しました。
ウエストンの代表の一足とも言える”ゴルフ”と"ローファー"はサイズ展開が豊富。
また、中底が革なので初めは足あたりが悪いかもしれませんが、徐々に馴染み履きたい靴に。
高級な紳士靴は修理で、ソールやリフト(踵のゴム)を交換できるものが多く、お手入れすることで長く付き合える一足になります。
履いていくほどに、このブランドの凄さを実感します。
■J.M. WESTON 公式
HESCHUNG(エシュン)
エシュンは日本にショップはありませんが、セレクトショップなどで目にすることができます。国内では婦人靴を見かけたことはないです。
製法にこだわった足あたりのいい靴です。
HESCHUNGとは
エシュンは1934年に設立されたフランスのシューズブランド。
創業当初よりノルウィージャンウェルテッド製法やグッドイヤーウェルト製法による靴を手掛けています。1950年代に入るとノルウィージャン製法の高い防水性を活かし、スキーブーツを手掛けるようになりスキーブーツのシェアを世界に拡大します。
現在は登山靴のようなアウトドアシューズからドレスシューズまで幅広く手掛け、昔ながらのハンドメイドによる靴作りを続けています。
フランス旅で見つけたエシュン
実はフランスの店舗で目にするまで、エシュンのことはあまり知りませんでした。
靴雑誌では目にしていたものの、以前は見た目に派手さがないためか気になっていなかったのです。
たまたま、ショーウインドウで見かけた作りの良いショートブーツ。
タンに刻印がしてあったのが気になり早速店内へ。
その時は、気に入ったものがなく購入せず帰国。
しかし、帰国後ずっと気になり「次の旅行では絶対エシュンで買う!」と決めていました。
しばらくして、再びのパリ。
そして、エシュンのブティックへ。
使いやすい黒のショートブーツが欲しかったのですが、私に合うサイズがない。
私に合うサイズがあるか尋ねると、グレージュ革とテキスト素材のコンビなら在庫あり。
試し履きして、ちょっと足先が当たる箇所が合ってワンサイズアップ。少し足長が余りますが、ショートブーツなら許容範囲ということで購入。
いや実際履いてみて驚きました。
本底の踵部分にU字のパットが入っていることもあると思うのですが、吸い付くような履き心地。私は少し木型が合わない気もするのですが、これ合っていたらもっといいはず。
お気に入りの一足ですが、この革は非常に雨に弱くシミになりやすい。
ですので、天気予報を見て必ず晴れる日にしか履けません。
ということで、今だ出番が少ないのです。
とはいえ、とても気に入ってます。
■Heschung 公式
まとめ
今回は、フランス旅行の思い出と共に、好きなフランス靴について書きました。
当時は、国内で買い物はほとんどせずに、フランスに旅行しては好きな靴を買ってました。
背伸びして買っていますので靴だけ良いモノですが、それもこだわりです。
最近、靴からは離れていた私。
自分がどんなものが好きだったか振り返ることができました。
そして、あれから何年も経過し、あらゆるものが価格上昇していますね。日本では高級靴も驚くほど価格が上がっていました。
悲しいことですが、今の私にはとても手が出せません。
また、いい靴が買えるように「イカかした大人」を目指し、今ある靴を大切にしていきます。
そして、また気軽に海外旅行ができる世の中に早く戻って欲しいですね。