私は能楽が好きですが、正直なところ日本の歴史にあまり詳しくありません。
『伊勢物語』『源氏物語』『平家物語』が題材だと言われても、元ネタを知らないのだから理解しようがありませんでした。
最近は多少勉強し、部分的大まかには知っていますが、私のような馴染みがあまりない方でも親しみやすいように、現在『平家物語』はTVアニメで放映されています。
TVアニメ『平家物語』
琵琶法師の少女「びわ」が主人公。
彼女と平家の人々の交流を軸にして、叙事的な史実に留まらず、時代に翻弄されながらも懸命に生きた人々の群像劇として描かれている作品です。
清経入水
先週放映の「平家流るる」では、笛の名手と言われた平清経が平家の滅亡を予期し、自害するという場面がありました。
この話をもとに描かれたのが、能『清経』です。
能『清経』
死せる清経とあとに残された妻の哀しさを示すと同時に、清経の最期の有様を語る。
『清経』あらすじ
全く持って個人的な意見なのですが、能『清経』では中将という能面を使用するのですが、この能面は平安初期の貴族・歌人、在原業平がモデルと言われています。
業平は『源氏物語』の光源氏のモデルの一人とも言われ美男子だったと言われる人物です。勿論、中将面でも面打ち師によってお顔は違いますので、いろいろあります。
ところが、アニメ『平家物語』の清経が私のイメージとかけ離れていまして…。
まあ、いいのですが(笑)
■在原業平はイケメン?
■中将面
『平家物語』は引き継がれ
『平家物語』は古くから引き継がれ、現代でもこうしてアニメであったり、ドラマや舞台などで題材になります。
昔は誰もが知っている物語だからということもあったと思うのですが、現代は忘れてはいけない物語だから引き継いでいくのでしょうね。
争うことで失うもの、尊い命。
遥か遠い昔から知っているはずなのに、人間は繰り返してしまう。
だから、引き継いでいかなくてはならない。
それを、一人でも多くの人が気付くように。
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わたしたちが描いたアニメーション「平家物語」 [ 高野 文子 ]
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