ロックと能楽と散歩

「バカらしくも愛しき この世界」 日常と非日常

MENU

菅原道真公が気になる

さてさて、また何を言い出したかと申しますと

先日、徳島に弾丸旅行に行った際に訪れた、徳島眉山天神社

tsukiyo-sampo.hatenablog.com

 

菅原道真が祀られていました。道真公は学問の神様として有名ですね。

祀られているのは、大宰府天満宮北野天満宮…。

北野天神縁起では、道真公の生涯と没後に怨霊となり天神様になり。

ちなみに、能『雷電』は怨霊となった道真公が大暴れします。

ちょっと道真さんのことを知りたくなりましたので、簡単にまとめてみます。

 

菅原道真とは

日本の平安時代の貴族、学者、漢詩人、政治家
現代では、学問の神様として有名。

 

生涯

参議・菅原是善の三男として承和12年(845)年6月25日に生まれる。

幼少の頃より学業に励み、わずか5歳で和歌を詠む。
格調高い漢詩を作るなど優れた才能の持ち主。
学者出身の政治家。
卓越した手腕を発揮、異例の出世を重ねる。
昌泰2年(899)右大臣の要職に任命され、左大臣藤原時平と並んで国家の政務を統括。
しかし、突如藤原氏の策謀により、昌泰4年(901)大宰権帥に左遷。そのわずか2年後の延期3年(903)2月25日大宰府の配所にて波乱の生涯を閉じた。享年59。
 

没後

左遷に関わった人物に死が訪れ、怪死事件が続く。

菅原道真が没して5年後には、政略に加担した菅原道真の弟子の藤原菅根が雷に打たれて落命。

さらにその翌年、菅原道真をおとしめた藤原時平が病死。ほかにも関係者の身内の死去や洪水、干ばつなどの変異が続いた。

そして、御所の清涼殿に落雷があり、大納言や右中弁、朝廷関係者が亡くなる事件が起きる。朝廷は、これらを菅原道真の祟りだと恐れるようになった。

 

天満天神として祀られる

太宰府天満宮

延喜19年(919)に醍醐天皇の勅命によりご社殿が建立。

その後、道真公の無実が証明され、「天満大自在天神」という神様の御位を贈られ、「天神さま」と崇められるようになった。

 

北野天満宮

左遷の関係者が次々と亡くなる怪死事件を菅原道真の祟りだと恐れた朝廷や民衆は、怨霊を鎮めるため、天暦元年(947)京都に北野天満宮を創建。

菅原道真を天満天神として祀るようになる。

 

学問の神様からさまざまな神様へ

学問や詩文の才能があった菅原道真に由来する天神信仰では、菅原道真を学問の神様というようになる。

また、学問以外にも多才な一面を持つ菅原道真公は、現在ではさまざまな神様として祀られている。

至誠、厄除け、農耕、冤罪を晴らす、渡唐、芸能など。

 

全国各地に存在する神社

菅原道真を天満天神としてご祭神とする神社は、全国各地に存在。

福岡の大宰府天満宮、京都の北野天満宮、山口の防府天満宮は、「日本の三天神」といわれている。

ほかにも湯島天満宮や亀戸天満宮谷保天満宮の三社は、関東を代表する有名な天神として「関東三天神」とされている。

全国各地に道真公を祀られている神社が、およそ1万2000社あるとも言われている。

 

太宰府天満宮

www.dazaifutenmangu.or.jp

 

北野天満宮

kitanotenmangu.or.jp

 

防府天満宮

www.hofutenmangu.com

 


f:id:tsukiyo_sampo:20220425020527j:image

 

能『雷電

能にも道真公は登場。没後のお話。

典拠は『太平記』『北野天神縁起」

 

あらすじ

比叡山延暦寺の名僧が天下泰平を祈願祈願していると、菅原道真の霊が来て扉を叩く。

生前、僧を師としていた道真は、この世の恨みを晴らすため御所に乱入するので、報復を阻まないで欲しいと願い出る。僧が拒むと道真は怒り狂い鬼のように怨霊と化す。

怨霊となった道真公が雷電の姿となり暴れ僧と戦う。

帝から「天満大自在天神」という神号も賜り、生前の恨みが晴れたと鎮まり、黒雲に乗って空高く飛び去っていくのであった

 


www.youtube.com


www.youtube.com

まとめ

現代では、学問の神様として多くの人々に知られる菅原道真

波乱の人生を過ごされました。その人生と没後の天災と祈りは伝説となり、次世代に語り継がれます。そして、神様として崇められ日本全国で祀られています。

 

歴史上の人物を辿ると、実際のその人物は本当はどんな方だったのかなと想像します。

歴史的背景が現代とかけ離れているので、想像しにくいところではありますが、1000年以上先の未来にご自身が様々な神様となっているのは、きっと道真さんも驚かれるのではないでしょうかね。

 

また、どこかお参りにいった際には、道真公のことにも注目してみようと思います。